普段は、全く意識しなくても肛門から便が出てしまうことはありません。実際、知らない間に便が出てしまっていては困りものですが・・・。
どうしてなのかといいますと、肛門の周囲は、内肛門括約筋と、外肛門括約筋という筋肉が肛門を取り囲んで閉じているからで、便をするとき以外には、便が肛門から漏れないという仕組みが出来上がっているのです。
粘膜の近くにある、内肛門括約筋は、不随意筋といいます。これは、自律神経により支配されている筋肉ですので、本人の意思と関係ないところで肛門を締め付けています。ですから、寝ているときをはじめとする意識のないときでも、便は漏れることがないわけです。
この筋肉がないと思ったら、ぞっとする話になるかもしれませんね。知らない間に便が漏れてしまうのは、この筋肉が弱まっているからだと予想が出来ますね。一方、内肛門括約筋の外側には、外肛門括約筋というものがあります。
これは随意筋と呼ばれており、この筋肉は脊髄神経に支配されています。ですから、意識的に緩めたり締めたりすることが出来るのです。
急にトイレに行きたくなった、でも我慢しないといけないというときや、おならが出てしまうけど我慢しなければならない、というときに活躍する筋肉が、この外肛門括約筋なのです。
実際、こういった筋肉があるということは、あまり知られていないことだと思いますし、こうやって知ってみると人間の身体は見事に出来ているものだと感心してしまう部分が多いですね。
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